ダイヤモンドの特徴
◇ 割れやすさ・欠けやすさ
世界一硬いダイヤモンドですが、ダイヤモンドには劈開性(へきかいせい)があるために、ある方向に力が加わると剥がれるように割れてしまいます。実際にはダイヤモンドは割れることも、欠けることもあります。引っ掻き傷はつきません。
◇ 熱や酸・アルカリに強い
耐熱性、耐酸性、対アルカリ性は宝石の中で一番優れています。
燃焼温度は空気中では750度から800度で表面の石墨化が始まります。
◇ 油が付きやすい性質
ダイヤモンドには親油性があり、油が付きやすい性質を持っています。皮脂や、化粧品などの油分などで簡単に石が曇ってしまいます。お手入れで、ダイヤモンドの輝きを守りましょう。
自宅でのクリーニング
◇ 始める前に ~石揺れチェック~
クリーニングを始める前に、まず爪がゆるんでいないかを確認してください。
爪楊枝などでちょっと触ってみてカタカタ動くようなら危険です。
石揺れを発見した場合は、クリーニング中に石が取れてしまう事もありますので、クリーニングは止めて、早めに購入店に持って行き、修理してください。
◇ 手順
1 ボールなどにぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かします。
2 その中にダイヤモンドジュエリーを浸し、汚れを浮き立たせます。
3 台座の裏や爪と石の間など、歯ブラシで汚れを取り除きます。特に裏側が汚れやすい箇所です。
4 水かぬるま湯でよく洗います。
5 タオルで水分を拭き取り乾かします。
☆手元はできるだけ明るくし、間違って落としても割れないよう、柔らかいものの上で行って下さい。
水を使うとき、流しの排水口はあけたままにしないでください。
超音波洗浄
もっと本格的にクリーニングしたいという方には、超音波洗浄器もお勧めです。ブラシなどでは落としにくい、細かな部分のクリーニングに適しています。
保管
ダイヤモンドは物質の中で最も硬いもので、同じ宝石同士傷つけあったり、よりやわらかい宝石や貴金属の地金の部分を傷つけたりする場合があります。保管の際は、宝石同士がぶつかり合わないように注意しましょう。
定期点検
爪がゆるんで大切な宝石を落としてしまう場合があります。
クリーニングも兼ね、6ヶ月から1年くらいに一度の定期点検をお勧めします。