真珠の基礎知識① ~ 真珠の品質と選び方 ~本物のパールを楽しむための真珠の基礎知識1

真珠貝の体内で育まれる真珠。
貝殻を作るのと同じ真珠層の分泌により、真珠層が幾重にも重なってできたものが真珠です。
今回は、真珠の品質と選び方について紹介します。

真珠の品質を決める6つの要素

1 巻き

真珠の巻きとは、真珠層の厚みのことです。
巻きは、真珠の養殖期間や水温、母貝の分泌量の多少により変わります。
真珠層の一層は0.35ミクロン程度で、1mmの約3,000分の1。これが何千層も重なり合って真珠が出来ています。
真珠層の厚みがあり、均一であることが評価の対象になります。

2 テリ

テリとは、真珠の光沢のことです。
真珠は水温や塩分濃度に大変敏感で、その年の環境により真珠層が変化します。
真珠層が均一でキメが揃っていると、良いテリができます。

3 色

真珠の色は、真珠層に含まれている色素と、光による干渉色が組み合わさって出来ています。
干渉色とは、1ミクロン以下の薄い層がお互い光の干渉を起こして、不思議なニュアンスを醸し出すものです。真珠特有で、神秘的な色合いです。

4 形

真珠は母貝の中で生まれるため、真円に近いほど価値が高いのが一般的です。
一方で、歪んだ真珠が面白いという考え方もあります。歪んだ真珠をポルトガル語で「バロック」と言いますが、17世紀の美術様式をバロック様式と呼ぶのも、歪んだ真珠が語源になっています。
世界に一つの形のバロック真珠を楽しむのも、大人の楽しみ方ではないでしょうか。

5 サイズ

サイズが大きければ大きいほど、品質が良いわけではありません。しかし価格決定の際の重要な要素になります。
アコヤ真珠なら、6~9mm程度、白蝶真珠や黒蝶真珠なら9~14mm程度が多いです。
また、養殖真珠においては、養殖期間が1年以内のものを当年物、1年以上養殖したものを越物(こしもの)と呼びます。越物のように養殖期間が長くなると、巻きが厚くなり、サイズも大きくなる傾向があります。

6 キズ

キズとは、養殖の際に自然にできる突起やくぼみのことです。全くキズがないということはほとんどなく、キズがあるからといって品質が悪いわけではありません。
しかし、キズが少ない・目立たないものは、価値が上がります。

花珠とは最高級のもの?

もともとは、巻き・テリ・色・形が良く、キズが少ないものを指します。
しかし、明確な基準があるわけではないので、店舗によっては様々なものを取り扱っています。

真珠の選び方

サイズと色はお客様に合ったものを

実際に真珠ジュエリーのコーディネートを考えると、真珠のサイズが1mm違うだけで、印象が大きく変わります。
例えば、ネックレスの場合は、7mm位の小さなパールのネックレスが似合う方もいれば、11m位の大きなパールのネックレスを好む方もいます。また、ネックレスは長さによっても異なってきます。
実際に着けて、お顔の映え方を見ながら選ぶことをお勧めします。

テリにはこだわって

当店では、本物の真珠だけがもつ「テリ」にこだわり、ラインナップを取りそろえています。
テリの良い真珠は、それ自体が美しいだけでなく、着けた人を美しく魅せる効果やオーラもあります。

貴女にピッタリの真珠は?

ご自身にピッタリの真珠と出遭うためには、様々な本物の真珠と出遭うことが一番の早道です。
ご興味のある方は、店頭で試着してみてくださいね。