パールのお手入れ法本物のジュエリーに欠かせないお手入れを簡単アドバイス

パールは独特で静かな光沢を持ち、人々を魅了して止みません。
それは、海の中で生きた貝が作り出した自然の産物だから・・・。

そのため、真珠のお手入れ方法は、他の宝石のそれと異なります。
大切なジュエリーを長く美しくご利用いただくために、正しいお手入れ方法をご紹介します。

ご自宅でのお手入れ

◇ 日々のお手入れは拭きとりを

パールの着用後は、宝石箱に仕舞う前に柔らかい布で軽く拭きとりましょう。
皮膚から分泌した汗や皮脂、汚れなどを取り除きます。

◇ 汚れがひどいときは、水拭き&乾拭きで

汚れがひどいときは、水を含ませ固く絞った布で真珠を拭きとりましょう。
ただし、水道水も弱酸性です、濡れたまま放置するのは避けましょう。
乾拭きした後は自然乾燥させます。

◇ 保存の仕方

極端な乾燥・湿気・防虫剤は、パールが変色する原因になります。
宝石箱のような暗所に保存しましょう。

お店でクリーニング

◇ 定期的にお店でのクリーニングを

店頭でのクリーニングや点検は、無料で承っています。
大切なジュエリーを長く美しくご利用いただくために、定期的にご利用ください。
※ご来店の際、スタッフまでお申し付けください。

◇ パールネックレスの糸替え

パールネックレスについては、表面のお手入れだけでなく、糸の汚れや緩みにも気をつけましょう。
たとえ一度も着用していなかったとしても、ジュエリー店で点検に出すか、3年に1度糸替えすることをお勧めします。
なお、当店でお買い上げのお品は、糸替えを無料で承っています。他点でお買い上げのお品については、ご相談ください。

汚れの防止法

ちょっとした手間で、汚れが付着するのを防ぐことができます。

◇ 日焼け止めやファンデーション

日焼け止めやファンデーションをつけた肌に直接真珠を着ける際は、日焼け止めがしっかり肌になじんでから着けましょう。

◇ ヘアオイルやスプレー

ヘアオイルやスプレーは、ジュエリーを外した状態で行いましょう。油分がついたジュエリーは輝きを失い、変質の原因となります。

真珠の特性を知ろう

◇ 化学的刺激に弱い真珠

真珠は、貝が作りだす自然の産物で、炭酸カルシウムとタンパク質が何層にも積み重なってできています。
したがって、酸性の成分・油分・オイルに弱い点では、注意が必要です。

◇ 真珠はやわらかい!?

真珠はやわらかいと表現する人もいますが、それはダイヤモンドのような鉱石と比較した場合です。実際のところ、真珠は人間の爪よりも硬いです。
例えば爪でひっかいても傷つけるのは難しいでしょう。

その他 ご注意点

◇ 超音波洗浄機はNGです

真珠は超音波洗浄機を始めとする液体洗浄に向いていません。

◇ 保存環境について

暗所で保存し、極端な乾燥や湿気は控えましょう。

◇ こんな時は、要注意

当店でもパールのクリーニングや点検(無料)をしています。お手持ちのパールの汚れが気になる場合はもちろん、以下の場合はお早目にお持ちください。

・購入時と比べてテリや輝きが失われてしまった場合
・真珠の表面に白い膜や粉がついてしまった場合
・真珠の色味が購入時と変わってしまった場合
・留め具が錆びたり黒ずんだりしている場合

●お手入れ方法一覧●
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洗剤
温泉 紫外線 超音波
洗浄機
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サファイヤ
アレキサンドライト
エメラルド × ×
トルマリン
パール × × × × × ×

【記号について】 ○:安全  △:できるだけ避ける  ×:避ける